山本製作所について

よりよい未来を築き上げるため、2018 年に迎えた創業100年を機に、 私たちの使命となる「ミッション」、これからあり続けたいと想う「ビジョン」を新たに策定いたしました。
「食の安心安全」と「地球環境」を守るべく、 伝統と技術で社会に貢献していくとともに、さらなる発展に向け歩みをすすめていきます。


経営理念

人をつくり、商品をつくり、豊かさをつくる。
詳細
企業は人なり、人が中心となって、よい商品・サービスが生まれる。
よい商品・サービスは、社会に豊かさと満足を提供でき、私達も豊かさが得られる。
そのためにも私達は仕事を通じ、日々成長しなければならない。

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ミッション

いのちを支える食と環境の分野で 挑戦するあなたが夢を叶えるため 「つくる力で想いをかたちに」 私たちは信頼の輪で結びつき 豊かな地球の未来をつくります
ミッションの詳しい解説
私たちは、人々の生命維持に欠かすことのできない、「食糧生産」と「環境保全」の分野に携わる企業です。「挑戦するあなた」とは、常に高い目標と強い向上心を持ち、夢の実現のために挑戦し続けるお客様のこと。当社が培ってきた「つくる力」で、人・商品・サービスを提供し、お客様の夢を共に実現していきます。そのためにも、お客様に満足いただける企業であり続けなければなりません。私たち自身も日々挑戦し、お客様と相互信頼を深めていけるよう邁進し、持続可能な社会の実現に貢献いたします。

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ビジョン

つくる力で世の中をワクワクさせる
ビジョンの詳しい解説
当社の独自性は、ものづくりをはじめとする「つくる力」にあります。これは、単にモノをカタチにするということだけではありません。私たちの経営理念である「人をつくり、商品をつくり、豊かさをつくる。」に基づいた、人財の育成や人と人との繋がりを通して産まれる、価値のある商品・サービスを提供する力のことです。そして「ワクワク」とは、期待や喜びに心が沸くこと。
私たちの「つくる力」で、お客様はもちろん、取引先や地域の方々、そして働いている私たち自身や家族も、ワクワクし元気になるような企業を目指し、豊かな社会づくりに貢献します。

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世の中に貢献する山本製作所

山本製作所の事業は、日々の生活と密接に繋がっています。
私たちの事業を通し、よりよい未来を創造するために、日々の業務に邁進しています。


農業・精米分野

農業・精米分野のイラスト

生きていくために欠かせない農作物。中でも、日本人の主食である米をはじめとした穀物をおいしく、安全に、また生産者の方々が効率よく作業するために、私たちは農業や精米に関連する機器の開発・製造を行っています。

環境分野

環境分野のイラスト

地球温暖化などの環境問題の改善は、現代人にとって急務です。循環型社会の構築を目指した各種機器や、バイオマスエネルギーを活用したストーブの開発・製造を行い、ものづくりの側面から地球環境の保全に取り組んでいます。

海外分野

海外分野のイラスト

当社が長年培ってきた、穀物乾燥機をはじめとした農業関連機器の開発・製造の技術力を、中国を拠点にアジア各国に展開しています。海外の生産者の方々の力になることで、世界の食糧問題を解決する一助を担います。


生産者の方々と手を取り合って、日本の食の安心と安全を守ります

伝統に裏付けられた確かな技術力

当社は1918年の創業時から、農業機器関連製品の開発・製造を行ってきました。特に、生産者の方々が一年間をかけて大事に作り上げた、米・麦・大豆・蕎麦などの穀物を収穫した後に行われる、乾燥調製から農産加工、流通に至る「ポストハーベスト」と呼ばれるプロセスに役立つ、さまざまな機器・システムを提供し続けています。
なかでも、収穫した穀物を品質と貯蔵力の向上のために使われる穀物乾燥機は、1984年以来、国内シェアの約3割を占めています(2019年現在)。当社が長年培ってきた開発・技術力により、省力化・効率化、機械自体も壊れにくい構造となっており、利用される農家、営農団体、JAなど多くの生産者の方々から支持をいただいています。そのほかにも、一級建築士が図面を起こし、お客様の要望にそって一から作り上げるライスセンターやカントリーエレベーターなども手がけ、各地域の食糧を生産者の方々とともに守っています。

少人数体制に対応できる機械の開発

現在、わが国の農業は大きな転換期を迎えています。国全体の作付面積はそのままに、農業人口はこれまでの1/5程度に減少すると予想され、大規模農家への集約化が図られています。当社では、そのニーズに対応するため、さらなる合理化の実現に力をいれています。例えば、業界では初めて穀物乾燥機にAI(人工知能)を搭載。これにより、これまでは乾燥する水分量の設定が主だった乾燥機が、仕上がりの時間を指定し調製できるようになりました。また、スマートフォンやタブレットを使い遠隔でも作業状況を確認できる山本乾燥機遠隔確認システムも導入。当社の技術が、農業現場の少人数化に役立たれています。

農業を通して未来を守る

農林水産省が公表したデータによると、日本の食料自給率はカロリーベースで38%(2017年時点)。半分以上の食糧を輸入に頼るという、大変低い数値です。しかし、「食」は私たちが生きる上で欠かすことのできないもの。決しておろそかにすることはできません。現場では、農家の規模拡大とともに、必要とされる農業機器関連製品のさらなる進化が求められています。私たちは、これまでに培ってきた生産者の方々との繋がりを大切にし、現場のニーズを的確に捉えた新たな製品の開発・製造を進め、これからも食糧生産の現場で選ばれる企業であり続けます。そして今後も、食糧の生産性と品質の向上を生産者の方々とともに取り組み、日本の食の安全・安心を守ってまいります。


30年以上に渡り、業界シェア約30%を占める

1959年から製造を続けている穀物乾燥機。1984年以来、業界のシェアは約30%を誇ります。業界初となるAI(人工知能)を搭載した最新型の遠赤外線乾燥機「ビルドシリーズ」などをラインナップ。耐久性、機能性、メンテナンスのしやすさなど細部にも配慮した設計で、生産者のニーズに応えた機械の開発を続けています。

山本乾燥機遠隔確認システム

YCAS(Yamamoto Communication Assist System)

お手持ちのパソコンやスマートフォン、タブレット等のデバイスで、その場にいなくても、作業場や乾燥機の状況をカメラと連携し、リアルタイムで確認することができるシステムです。水分の様子を見ながら、乾燥設定を行うことができ、場所を選ばずに作業を進められるため、時間短縮・効率化に繋がります。


ライスセンター

Rice Center

穀物の荷受から乾燥、調製、選別、出荷を行う収穫施設です。お客様のニーズに即した機器・システムを提案・提供しています。自治体やJAなどで経営し共同で利用されることが多いですが、耕作面積が20~50ha程度でも構成可能な、個人の生産者の方にも導入いただきやすいミニライスセンターもあります。

遠赤乾燥機

HD-55VAR

穀物の品質と貯蔵性向上のための乾燥機です。業界初となるAI(人工知能)を搭載し、指定された時刻までの乾燥を行います。過去の乾燥データを分析していくため、使用回数が増えるごとに作業精度が向上。また、乾燥に使われる風胴を約30%大型化し、従来機よりも乾燥時間を最大20%短縮しています。

山本乾燥機遠隔確認システム

YCAS(Yamamoto Communication Assist System)

お手持ちのパソコンやスマートフォン、タブレット等のデバイスで、その場にいなくても、作業場や乾燥機の状況をカメラと連携し、リアルタイムで確認することができるシステムです。水分の様子を見ながら、乾燥設定を行うことができ、場所を選ばずに作業を進められるため、時間短縮・効率化に繋がります。

色彩選別機

CLX-502DM

収穫時などに混入した着色異物や、カメムシの被害によって変色した穀物を取り除きます。玄米をはじめ、白米や古代米、もち米、ウルチ米、大豆などの穀物を落下させながら、2台のCCDカメラとエアエジェクタ方式により的確に選別。緩やかな落下のもと選別するため、摩擦の影響もなく安定した選別能力を発揮します。

低温貯蔵庫

SL-40SE3

農作物にはおいしさや鮮度を維持しながら保存・貯蔵するために最適な温度や湿度があります。低温で貯蔵することで、おいしさを長持ちさせながら、虫や菌の活動・繁殖を抑え、ネズミの侵入も防ぎます。それぞれに適したモードをボタン一つで操作できる米専用の保冷庫です。収穫後も新米のようなおいしさを維持します。

籾摺機

RX-6000

籾から籾殻を取り除き玄米に仕上げる際に使われる籾摺(もみすり)機です。一般的な籾摺機は、ロールに対し籾が真っ直ぐに流れる設計ですが、当社ではひと粒ひと粒がしっかりと摺れるよう、ロールに角度をつけた設計を開発しました。省電力で、ワンランク上の処理能力を発揮します。

ストロングマルチカッタ

SMC-250C

枝、わら、飼料、プラスチック等を切断することができる万能カッタ。4枚の回転刃が標準装備され、対象物の切断の長さが、最短6mm~最長214mmまで調節可能です。特殊異径ロールで確実に食い込み切断するため、効率の良い作業ができます。送り樋が長いため、長めの農産物の切断にも安心・安定して作業を行うことができます。

フレコン計量機

YFC-1400

丹誠込めてつくった穀物を出荷する際に、フレコンと呼ばれる袋状の包材へ計量するための大切な機器です。業界トップクラスのスピードで1トンを約4分で計量します。安心の検定付き下秤方式で、計量精度は±20g。お客様の声にお応えし、タンク満量警告灯も搭載しました。


その他商品ラインナップ

お米ひと粒ひと粒にこだわり、より豊かな食生活を創造する

「玄米から食卓まで」をテーマに

生産者の方々が一年間をかけて作った「米」が、「ごはん」となり食卓に並ぶまでには、余分なぬかを取り除く「精米」が必要になります。当社では、より豊かで多彩な食生活を実現するために、精米加工機器の開発・製造に取り組んできました。取り扱う機械は、小型の家庭用や店頭精米機器から、精米加工工場や農業法人で使用される大型のものまでさまざまで、スーパーの駐車場などに設けられているコイン精米機も手がけています。生産者の方々が作った米を、消費者の方が安心・安全に、そしておいしく食べるために、市場のニーズを捉えながら商品の研究開発に努めています。

お米への負荷を軽減した独自技術

開発以来、たくさんのお客様から支持を集めているのは、独自の技術「スパイラル・フロー・システム」を使ったタテ形精米機です。米を上から下に自然落下させて精米する技術で、これにより米にかかる負荷を軽減し、省エネルギーで高品質な精米を実現しました。
当社の精米機は、とても繊細に、ぬかを取り除き精米しています。精米をすると、取り除かれるぬかの重さの分、目減りします。例えば上白米に精米したときには、元の玄米と比較し約90%の重さになり、これを「歩留まり」と言いますが、当社の精米機については、無駄な取り除きが少なく、歩留まりが良いとお客様から評価いただいています。これは、旨味成分を残すことでもあり、食味の向上にも繋がっています。無駄を軽減し、生産者の方々が大切に手塩にかけて育てた米を余すところなくおいしくいただけるのが、当社の精米技術です。

農業を通して未来を守る

今後は、働き手の不足により、精米工場でも省力化・省人化した設備が求められると考えられています。かつ高齢者や女性などさまざまな方が扱うケースが増えることも予想され、ユーザーの個人の能力に左右されず、扱いやすい機器の必要性も高まっています。精米技術の向上はもちろんですが、メンテナンスのしやすさなども含め、お客様のニーズに応え細部にまで配慮した機械の開発をし、これまで以上に支持を集められるように取り組んでいくことが私たちの使命です。「米」は日本人にとって最も身近な食べ物。「ごはん」となり食卓に届くまで、当社がこれまでに培ってきた技術で、精米の分野からもおいしく豊かな食にアプローチし、世の中に貢献していきます。


長年、支持を集めるタテ形精米機

上から下へ、重力に逆らわずに自然な米粒の流れにより精米する技術「スパイラル・フロー・システム」を活用したタテ形精米機の開発により、「低温精米」「高歩留」「食味向上」「省エネルギー」「簡単操作」を実現しました。開発以来、店頭精米向けから、大型精米工場向けまで、それぞれのニーズに対応し、たくさんのお客様から支持を集めています。


タテ形精米機「ニュースーパミル」

XP Series

山本製作所独自の技術「スパイラル・フロー・システム」を採用したタテ形精米機です。タテ形にすることで、コンパクト化とともに高歩留まり、高品質の精米を実現しました。また、必ず行うメンテナンスや消耗品の交換も考慮し、使用者が使いやすいシンプルな設計を採用しています。

石抜機

CSP-503

精米後に混入している小石や異物を選別し除去する機械です。処理能力は、1時間で最大5トン、残粒処理は約3分と非常に早く、スピーディーなロット切り替えを実現しています。内部は玄米・ホコリなどの異物混入を阻止したコンタミ防止の構造で、大切な米を守ります。

シフタ(白米精選機)

SFN-602S

網目の違う3種類の選別網を使い、白米を糠玉・整粒・小砕粒・糠の4種類に選別します。円運動と直線運動を組み合わせた複合揺動方式を採用し、低振動です。網はステンレス製で、工具を使わずに取り外しができるため、メンテナンスが簡単。メンテナンスのための分解時間は60秒で衛生管理、日常業務の効率化に一役買っています。

タテ形精米機「ライスパル」

VP-32

全国発明表彰特別賞・科学技術庁長官賞・食品産業技術功労賞などを受賞した、個人用の小型精米機です。従来の精米方式と比べ、独自で開発したタテ形精米方式は重力に逆らわない自然落下方式で、米への負担を最小限に抑えます。均等に力が加わることにより、糠切れがよく、光沢のある食味豊かな白米に仕上がります。

無残粒形精米機「スーパーミルゼロ」

MZ-05A

精米後、機械内部に米を残さない精米機です。他の利用者と米が混ざらず、省スペース・少量から精米可能のため、道の駅や店頭にも多く導入されています。用途に合わせ16段階の精米が可能で、米が通る場所は全てステンレス製のため、衛生面にも優れている精米機です。

コイン精米機「こめ太郎」

RCS-4000

業界最速の精米時間で、利用者を待たせない快適なコイン精米機です。お金を投入しないと開かない投入シャッタや10kgまで置くことができる袋台の設置など、利用者の利便性を考慮。また、精米機のオーナー目線も大切にし、メンテナンス時間を大幅に軽減。お客様にもオーナーにも幅広く支持されるコイン精米機です。※2018年弊社調べ、5馬力クラス

無残粒精米ユニット「ライスプロセッサ」

RAP-552G

この一台で精米だけでなく、小石等を除去する石抜や、整粒と小砕粒に選別するシフタ(白米精選)、そのほかにも色彩選別、異物選別の作業を行うことができます。タッチパネルで詳細条件を簡単に設定でき、10kgから精米が可能で、玄米を入れた分だけすぐに精米することもできます。

乾式無洗米機「カピカ」

DP-370

乾式法と呼ばれる水を使わない方法で、精米します。通常の精米では取り除けない白米の表層ぬかを取り除き、無洗米に仕上がるため、さっとすすぐだけで炊飯が可能です。乾式法で精米した米は、表面に汚れやぬかがないため雑菌が少なく酸化しにくい米になります。そのため食味劣化への影響がわずかで、保存性に優れています。


その他商品ラインナップ

地球の未来を見据え、持続可能な社会の実現に向けた新事業

環境に優しい製品の開発に着手

農業関連機器の開発・製造のノウハウを生かし、当社は平成の始まりとともに環境分野にも着手しました。環境事業は、地球温暖化防止を目的とした「バイオマスエネルギー分野」と、循環型社会の実現を目指した「リサイクル分野」の大きく二つに分かれています。
「バイオマスエネルギー分野」では、間伐材や製材端材を利用して作られた木質ペレットを燃料とする、ストーブの開発・製造を行っています。利用者目線で開発し、石油ファンヒーターのような温度調節機能を搭載するなど、機能性に配慮しているほか、インテリアにマッチするようにデザイン性も追求。メイドイン山形にこだわり、地元山形の企業、そしてデザイナーとコラボレートして開発した「OU」は、デザインの面でも高い評価をいただいています。現在は、家庭用を3種類、学校や公民館での使用を想定した大型ペレットストーブを1種類のほか、ビニールハウスで利用されるペレット温風暖房器を1種類、ラインナップしています。

循環型社会の構築を目指して

「リサイクル分野」では、1990年に発泡スチロール減容機「ハイメルター」を発表しました。この商品は、卸売市場やショッピングモール、工場などで不要になった発泡スチロールに熱を加え、容積を50分の1まで減容する機械です。減容し生成された発泡スチロールの溶解物は「インゴット」と呼ばれ、プラスチック製品の原料として、文房具やハンガーにリサイクルされます。
ハイメルターを商品化した当初は、灯油バーナーの熱によって発泡スチロールを溶融していましたが、現在は電熱ヒーターで処理しているため排ガスが発生せず、クリーンな商品になっています。また、魚の鮮度を保つために使われた発泡スチロールに含まれる水分や塩分による機械の劣化も課題でした。そこで、当社の技術者が現場に足を運び改良・開発を重ね、発売当初に比べ耐久性も飛躍的に向上。業界内での認知度も年々高くなってきています。そのほかにも、ペットボトルラベル分離機や、緩衝材を減容・造粒する製品の開発・製造にも取り組んでいます。

農業に携わる企業としての使命

石油などの化石燃料ではなく地球に優しいエネルギーの利用を増やすこと、廃棄物の発生を抑え限りある資源を大切に使うこと、現代に生きる私たちには地球環境に配慮した生活が常に求められています。創業以来、農機関連機器を扱い自然と共生するための製品やシステムを開発してきた当社にとって、地球環境の保全は欠かすことのできないテーマです。5年先、10年先を見据えながら、環境に優しい製品の開発・製造に今後も取り組んでまいります。


バイオマスエネルギーの利用を促進

植物や植物を原料としたバイオマスエネルギーを熱源とした際に排出される二酸化炭素は、木が成長過程に吸収した二酸化炭素と同量となるため、環境破壊には繋がらないという考えを「カーボンニュートラル」と言います。当社では、木質ペレットのストーブを開発。「ものづくり」から環境保全への取り組みを進めています。

リサイクルの効率化を図り、ゴミを資源に

それまでは廃棄物となっていた、容器や緩衝材に使われていた発泡スチロールを圧縮し、インゴットと呼ばれるポリスチレンの塊に生成。再資源化を目的に開発されたのが発泡スチロール減容器「ハイメルター」です。インゴットは、プラスチック製品の原料となり、東南アジアなどに送られ、文房具などに生まれ変わります。


発泡スチロール減容機「ハイメルター」

RE-E1000

不要になった発泡スチロールを電気ヒーターを用いて軟化脱泡する機械です。熱源が小さいため、処理時に発生する臭気が拡散しにくい設計です。操作方法はシンプルで、危険部には手が届かないよう安全性にも考慮し、誰でも扱いやすくなっています。大型のRE-E1000は、1時間で100kgを処理可能。

造粒減容機

FG-501BW

梱包時に用いられる気泡緩衝材は、便利な反面、使用後はかさばり処分の手間が煩わしいものです。これを摩擦熱方式により30~50分の1に減容し、流動性の高いグラッシュと呼ばれるリサイクル原料に加工する機械です。投入後から排出まで自動運転で扱いやすく、作業者の安全性も重視した設計となっています。

ペットボトルラベル分離機

PLS-2000

業界初となる、ペットボトルとラベルを分離する製品です。コンパクトながらもペットボトルの「圧縮」、ラベルの「剥離」、キャップリングやラベルなどの「選別」の処理ができ、リサイクル原料としての品質グレード向上に繋がります。500mlペットボトルの場合、1時間で200本の処理が可能で、約11人分の作業量にあたります。

木質ペレットストーブ「ほのか」

PS-630F

間伐材や製材所で発生するおが屑を原料とした「木質ペレット」を燃料にするストーブで、優しくゆらめく炎を見ながら暖をとることができます。何気ない暮らしの中に、やわらかな暖かさを届けたいという想いから名付けられた「ほのか」は、高気密住宅対応型で木造16畳の暖房能力。温風下吹き出しで足元から温めてくれます。

木質ペレットストーブ「OU」

PS-500FC

山形の東北芸術工科大学を卒業後、北欧でデザインを学んだ渡邊吉太氏がデザイン。約960年の歴史をもつ「山形鋳物」や、山形県を代表する天童木工の「成型合板」など、全国的にも評価の高い山形県のものづくり技術を集結した一台です。

ペレット温風暖房機

PWH-11600

ビニールハウスなどで使われる温風暖房器です。外気温に左右されない細かな温度調節で、やさしくハウス内を暖めます。点火方式には電気ヒーターを採用し、安全性・利便性にも配慮。ペレット利用時に懸念される、クリンカ(灰の固まり)を抑制し、面倒な灰掃除の手間も軽減しています。


その他商品ラインナップ

新たな市場の拡大を図り、世界中の人においしい米を食べて欲しい

約60倍の規模を誇るアジア市場

世界三代穀物の一つである「米」。そのほとんどは、アジアで作られその生産量は日本の約60倍です。当社は、1980年代から、主に精米関連機器の海外への販売をスタートし、韓国、台湾、中国、アメリカ、ウルグアイへ輸出しています。その後、2012年には中国蘇州に「蘇州瑞穂機械有限公司」を設立し、海外向けに販売している穀物乾燥機の製造を始めました。現在、穀物乾燥機は中国をはじめ、フィリピン、インドネシア、カンボジアの4 カ国に販売実績があり、そのほかの東南アジア各国にも市場の開拓を進めているところです。また、海外で多く食べられている長粒種と呼ばれる粒が細長い米に対応した精米機についても、フィリピンをメイン市場に販売を始めています。

世界の生産者のパートナーへ

中国の工場で製造されている穀物乾燥機は、12トンと30トンの2種類。日本国内で製造されている1~10トンの乾燥機と比べ規模が大きく、また一年間の使用時間が日本の5~10倍と非常に長いため、高い耐久性も求められています。そのような海外特有のニーズを捉え、日本の技術力を生かし、現地の生産者の方々の期待に応えられるよう、商品の開発・製造を行っています。日本の生産者の方々には広く知られている当社の機器ですが、現地での知名度はまだまだ低く、また現地のメーカー製品に比べ高価なため、エリアごとにモデルケースを作り実際に現場を視察していただくなど、堅実に市場拡大を進めています。当社で培ってきた技術力を生かした機器は、ロスが非常に少なく、高品質な米になるため、導入いただいた生産者の方々には大変喜ばれています。アジアで実績を積み重ね、世界に山本ブランドを確立していきたいと取り組んでいるところです。

世界規模で米の品質向上に貢献

世界人口は増加を続け、それに沿うように穀物の生産と消費も年々増え続けています。人々の生命を支える食糧の一つである米は、今後さらに消費が拡大し、経済発展とともに、より品質の良いおいしい米が求められるようになっていきます。しかし、収穫後の乾燥精米工程の技術が乏しく、ロスが非常に多い、品質の低い米の生産しかできない地域がたくさんあるのが現状です。
日本の米は世界でもトップレベル。その生産方法や加工の技術を取り入れたいと考えている現地の生産者の方々も多いです。もっとおいしい米を、世界各国で食べていただけるように、当社はポストハーベストの領域から、海外の生産者の力になりたいと考えています。


YAMAMOTOの技術を通し、世界中の人々に貢献したい

日本の1年間の籾の生産量は0.1億トン(1千万トン)です。しかし、アジアの国々の生産量は、中国が2億トン、タイやフィリピンなどの東南アジア各国の合計が2億トン、インドやネパールなどの南アジア各国の合計が2億トンとなっています。それぞれ、日本の約20倍の生産量があり、合計するとアジア全域で日本の約60倍の籾が生産されていることになります。また、これは世界の生産量の9割を占めています。世界には、日本の高品質な米の生産技術を求める市場が多くあります。当社が培ってきた技術力を世界の方に役立てていただきたいと、海外市場への展開を進めています。


Parepare, Indonesia

Huaian jinhu jingou, China

Tumkur, India

Battambang, Cambodia


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