人づくり

全社員がSDGsへの理解を深め、行動していける組織へ

Goal 4 : 質の高い教育をみんなに


日本のSDGs認知度は世界最下位

2020年の世界経済フォーラムで発表された「世界28ヶ国・約2万人を対象にしたSDGsの認知度調査結果」によると、「SDGsという言葉を聞いたことがある」と回答した割合は世界平均74%対して日本は49%、「よく知っている」と回答した人は世界平均26%に対して日本は8%と日本は29ヶ国中最下位という結果になりました。

最近はメディアでもSDGsについて取り上げられ始め、日常生活においてもSDGsという言葉を目にする機会は増えましたが、日本のSDGsに対する認知度や取り組みは、世界と比較すると出遅れているというのが現状です。

行動に移せている人は約1割にとどまる

2020年12月、生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティング社が国内20歳~69歳の男女1000人を対象に行った「SDGs達成のための個人での取り組み」をテーマにしたインターネットリサーチによると、約半数の人が「SDGsという名称を知っている」と回答した一方、「内容を知っており、SDGsを意識して行動している」と回答した人はどの年代でも1割程度という結果になりました。SDGsという言葉の認知は高まりつつあるものの、内容の理解不足や、内容を知っていても行動に移せてはいないという実態が明らかになりました。

「もったいない」の精神が根付いている社風

当社でも社員約300名へSDGsに関するアンケートを実施したところ「SDGsという言葉を聞いたことがある」と回答した割合は99%、「SDGsを意識して行動したことがある」と回答した割合は54%と、上記アンケート結果と比較し、高い割合で認知・行動していることが分かりました。これは、当社が食と環境に関わる企業として長年取り組んできた食品ロスをなくすための3010運動や日々の節電啓蒙、「もったいない」の考えに基づく裏紙の活用、ペーパーレス化推進といった活動がSDGsの活動にも当てはまるからだと考えられます。今までの取り組みを継続することはもちろん、今後は社員一人一人がSDGsの理解を深め、SDGsの観点から新しい活動に挑戦していくことが求められます。

キーパーソン制度によるSDGsの浸透

当社ではSDGsへの理解を深め、日々の業務から製造工程、商品開発に至るまでSDGsの観点を持てるようにするため、「キーパーソン制度」を新しい取り組みの1つとして実施いたします。「キーパーソン制度」とは各部門からキーパーソンとなる社員を選出し、定期的な研修や会議を通してSDGsへの理解を深めていく制度です。キーパーソンは各ゴールが設定された背景や社会課題について理解を深める過程で、他人ごとではなく身近な問題として捉え、当社が事業活動を通してSDGs達成にどのように貢献できるか、そのために自部門は何ができるかについて行動レベルまで落とし込んでいきます。そしてキーパーソンを中心に、社内でのSDGsへの理解を共有・浸透させていきます。

社員一人一人の行動が変わることを目指して

社員がSDGsの各ゴールを理解し、日々の生活や仕事がどんな影響を与えるかを意識して行動していくため、キーパーソン制度だけでなく既に実施している研修カリキュラムにもSDGsを学ぶ時間を設けていきます。(研修例:各階層別研修、新入社員研修、4年目研修など)

SDGs達成に貢献できる行動は、決して特別なものだけではありません。私たちの日々の生活や業務にも密接につながっています。今後も私たちはSDGsの理解を深め、社員一人一人が意識して行動を変えていける組織を目指します。


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